オフシーズンの目玉FAだった二刀流スター、大谷翔平がLAエンゼルスを去り、同市内のドジャースと驚きの10年総額7億ドル(約1015億円)で契約を結んだ。巨額契約金額だけでなく、その支払いの遅延が大きな話題となっている。
契約内容によると、大谷は10年間で毎年200万ドルしか受け取らず、残りの6億8000万ドルは2034年から2043年にかけて利息なしで支払われるという。
最近、ヤンキースのGMブライアン・キャッシュマン氏はトーク番組に出演し、大谷の契約内容を知って驚いたと語った。
「アンドリュー・フリードマン(ドジャース副社長)が『自分にはこんな契約を提案する勇気はない』と言っていたのを読んで少し安心した。フリードマンはそれが実際に大谷からのアイデアだったと言っていたが、それなら納得できた。なぜなら、『こんな契約をどうやって提案すればいいんだ?』と思っていたからね」とキャッシュマン氏は語った。
「大谷側から提案されたなら納得できるけど、自分にとってはそんな契約は提示されたことは一度もない」と付け加えた。
大谷は契約を破棄できるのか?
大谷の契約内容は特異なので、潜在的なリスクにも目を向ける必要がある。
ESPNによると、大谷の契約には通常のオプトアウトはないという。しかし、ケン・ローゼンタール氏によると、「ドジャースの人事に関して特定の変更が起きた場合、選手はシーズンの終わりに契約を破棄できる」という条項があるそうだ。
これは、ドジャースの野球運営社長アンドリュー・フリードマン、またはオーナーのマーク・ウォルターがチームを去った場合にのみ有効な条項で、可能性は低いものの、何が起こるかは分からない。