昨シーズンの天皇杯王者である川崎フロンターレは、2月17日に行われたスーパーカップで、Jリーグ王者のヴィッセル神戸を1-0で下し、見事な優勝を飾った。
東京・国立競技場での一戦、決勝点は48分に生まれた。フリーキックがゴール前に送られ、山口蛍のクリアがファン・ウェルメスケルケンの膝に当たってコースが変わり、神戸守備のマテウス・トゥーレルのクリアミスキックがそのままゴールネットを揺らした。
この冬にNECナイメヘンから川崎に加入し、日本初出場となったウェルメスケルケンは、「このような重要な試合でデビューできてうれしい。ボールが狙っていたところに落ちてきてくれたし、得点できて本当に嬉しい」と喜びを語った。
試合では、前半12分にはウェルメスケルケンのヘディングシュートがGK前川黛也に掻き出され、5分後にはバフェティンビ・ゴミスが強烈なボレーシュートを放つもGK正面。22分には神戸のパトリックからクロスが上がり、昨シーズンのJリーグMVPと得点王を分け合った大迫勇也がニアサイドからシュートを放ったが、川崎GK上福元直人も好セーブを見せた。
その後も川崎が優勢に進め、ゴミスのシュートはわずかに枠を外れた。そして後半開始早々、フリーキックを得た瀬古樹のミドルシュートがバーを叩くなど攻勢をかけた川崎がついに均衡を破った。
川崎は後半も優勢を維持し、69分には関根の20mフリーキックがバーを叩き、77分には途中出場したマルシーニョが左サイドを突破し、前川からファインセーブを引き出すなどチャンスを作り続けた。
神戸は後半、元セルティックMF井手口陽介を投入したが流れを変えられず、52,142人の観客が見守る中、川崎が勝利を掴んだ。
スーパーカップはリーグ開幕前の公式戦で、今シーズンのJリーグは2月23日金曜日に開幕する。