Jリーグディビジョン1は、金曜日にタイトル候補同士の激突で開幕する。
ミヒャエル・スキッベ監督率いるサンフレッチェ広島は、新しく完成したエディオンピースウイング広島で開幕戦を迎え、ノルウェー人監督ペア=マティアス・ヘグモの下で新生活をスタートした浦和レッズと対戦する。
昨シーズンのチャンピオンであるヴィッセル神戸は早々に優勝候補として挙げられているが、広島と浦和は20チームに拡大されたトップリーグで優勝争いに加わると目されており、昨シーズンはそれぞれ3位と4位でフィニッシュした。
サンフレッチェはスキッベ体制で2シーズン連続トップ3に入り、安定性と明確なアイデンティティを確立している。一方、元ノルウェー代表監督のホグモは、実績あるゴールスコアラーのチアゴ・サンタナが加わったタレント揃いのレッズの中で、自身の哲学を浸透させるのに時間がかかるかもしれない。
リーグMVPの大迫勇也を擁するヴィッセルは、昨シーズン初優勝を飾り、横浜F・マリノスと川崎フロンターレによるJ1連覇6年を阻止した。西日本でスター選手を揃える同クラブは、元代表選手である井手口陽介を獲得し、吉田孝行監督の指揮下で中盤を強化した。
昨年の争奪戦で惜しくも2位となったマリノスは、オーストラリア人が指揮を執るという日産スタジアムの近年の伝統を維持し、ハリー・キューウェル新監督の下で新シーズンを迎える。
元オーストラリア代表スター選手のキューウェルは、これまでの監督実績は少ないが、ブラジル人選手のアンドレソン・ロペスとエウベルを含む強力な攻撃陣を率いて、2022年にケヴィン・マスカット監督の下で優勝した以来のタイトルを目指す。
フロンターレは、2023年の8位という不本意な成績の後、頂点を目指す。過去6回のJ1タイトルのうち4回の優勝経験を持つ鬼木監督率いるチームは、ブラジル人新加入選手のエリソンを新たな攻撃オプションとして獲得し、ハイリスク・ハイリターンなプレッシングスタイルを継続する方針だ。
今シーズンは、昇格組の東京ヴェルディと町田ゼルビアがFC東京に加わり、東京ダービーが3チームで行われる。リーグ創設クラブの一角であるヴェルディは2008年以来、ゼルビアは西東京を拠点とし、J1デビューで旋風を巻き起こすことを目指す。
2024年オリンピック出場を目指す日本代表候補である若手選手にも注目だ。柏レイソルのFW細谷真大は昨シーズン14ゴールを挙げ、サミュライブルーAFCアジアカップ代表にも選出され、得点王争いに絡む可能性がある。ガンバ大阪DF半田陸と京都サンガMF川﨑颯太も台頭が期待されている。
名古屋グランパスと鹿島アントラーズ、Jリーグ最多タイ8回の優勝経験を持つ両チームが金曜日に豊田スタジアムで対戦し、残りのJ1チームは土曜日と日曜日に全国各地で開幕戦を迎える。