リヴァプールは2月26日(月)、ウェンブリー・スタジアムで行われたリーグカップ決勝戦でチェルシーを1-0で下し、優勝を飾った。日本代表キャプテンの遠藤航は、このタイトルを自身初のイングランドでの栄冠として噛み締めた。
試合は120分間に及ぶ激しい消耗戦となり、延長戦118分にフィルジル・ファン・ダイクがヘディングシュートを決め、リヴァプールは大会史上10度目の優勝を果たした。遠藤は試合中、数多くのタックルを敢行し、フィジカルコンタクトの多いタフな一戦を終えた。試合後、彼は喜びを隠せなかった。
「結果を求めるチームだと感じていたし、優勝できたことは自分にとっても大きな意味があります」と、遠藤は語った。
リヴァプールは前半60分、遠藤がオフサイドと判定され、ファン・ダイクのヘディングゴールが取り消される場面もあった。しかし、試合を通して粘り強く守備を固めた遠藤は、監督のユルゲン・クロップからも称賛された。
今シーズン限りでリヴァプールを去るクロップ監督は、このリーグカップを「最も特別なトロフィー」と呼び、負傷者が多く出た中で若手や経験の浅い選手を起用せざるを得なかった点を、優勝の要因の一つとして挙げた。
優勝は喜ばしいものの、プレミアリーグ優勝を目指すリヴァプールにとっては懸念材料も残る。左足首への激しいコンタクトにより、試合終了後は松葉杖をついてピッチを後にした遠藤は、ハムストリングの痙攣も見られた。
しかし、試合後の取材に応じた遠藤は、痛みをこらえながらも笑顔で誇らしさをにじませ、「なんとか戦い抜きました。このようなタフな戦いに参加するために、ここに来たのです」と語った。