リヴァプール入りを噂されるキリアン・エムバペのレアル・マドリード移籍は、交渉が難航しているようだ。
キリアン・エムバペのレアル・マドリードへの高額移籍は、当初考えられていたほど簡単ではないかもしれない。
ワールドカップ優勝国であるFWのエムバペは今夏で契約が切れ、パリ・サンジェルマンを退団すると見られている。リヴァプールを含む多くの欧州トップクラブが、この天才FWの獲得に乗り出していたが、先週、フランスの『Le Parisien』紙は、エムバペは来シーズンの開幕前にサンティアゴ・ベルナベウに向かうことを決めたと報じた。
しかし、『インデペンデント』紙によると、この移籍はまだ決まったものではなく、マドリードはエムバペと彼の代理人チームとの契約交渉に追われており、エムバペの年俸をめぐる合意に近づいていないという。エムバペが現在所属しているPSGは、エムバペをフランスの首都に引き留めようとオファーを提示しているが、エムバペが今夏にパリを離れることは容認されており、その条件は現在の契約より若干改善される程度だとみられている。
リヴァプールやアーセナルといったプレミアリーグのクラブにとって、エムバペの巨額の移籍金はネックとされてきたが、マドリードのような有名な強豪クラブでさえ、これまでのような “” 銀河系集団 “” の獲得に重点を置くのではなく、より多くの若手選手を育成しようとする動きで、移籍へのアプローチを変えようとしている。リヴァプールはエムバペのために給与体系を崩すことはしないだろうし、マドリードも同じスタンスを取るかもしれない。
エムバペは欧州サッカー界で最も欲しがられている選手の一人だが、PSGですでに莫大な年俸を手にしているため、移籍先は限られている。マドリードは2022年、25歳のエムバペとの契約に近づいたが、その後PSGとの新契約を結ぶことを決めた。
マドリードとの契約が合意に至らなければ、他のクラブが獲得に乗り出す可能性も出てくるが、リヴァプールやアーセナルが現在の給与体系を崩してまでエムバペを獲得する可能性は低そうだ。しかし、もしエムバペがイングランドのサッカー界で自分の力を試したいと考えているのであれば、フランスのトップリーグ以外での真の実力を試す代わりに、収入を得る可能性について多少の妥協をする必要があるかもしれない。