ユルゲン・クロップ監督の後任として今夏リヴァプール監督に就任予定のスロット新監督は、レンタル組選手について重要な決断を下さなければならない
リヴァプールに所属する20人のレンタル選手たちは、2023-24シーズンで様々な経験を積んできた。ユルゲン・クロップ監督の後任として就任予定のアルネ・スロット新監督は、チームの再編成に向けてレンタル選手たちの去就を判断する重要な局面を迎えている。
現在フェイエノールトを率いるスロット氏は、ユース出身選手を積極的にトップチームに登用してきたことで知られており、アカデミー出身選手をチームに馴染ませてきたクロップ監督の後任として最適な人選だと言える。今シーズンは、リヴァプール期待の若手選手20人がレンタルに出されている。
全員がすぐにトップチームでプレーできるわけではないが、アンフィールドでスロット新監督の下プレーするチャンスを得ようと、多くの選手がアピールを目指している。英紙「ミラー・フットボール」によると、リヴァプールからレンタルに出されている20人の選手たちの今シーズンのパフォーマンスは以下の通りだ。
カルヴィン・ラムゼイ
ラムゼイは2022年夏、大きな期待を背負ってリヴァプールに加入したが、今シーズンはプレストン・ノースエンドとボルトン・ワンダラーズへの2度のローン移籍が不調に終わった。ラムゼイはどちらのクラブでも活躍できず、リバポールのトップチームに入る前に、さらなるローン移籍が必要になる可能性がある。
リース・ウィリアムズ
ウィリアムズのシーズンは成功とは程遠く、ディフェンダーとしてはアバディーンへのローン期間中よりも、リヴァプールのU-23でプレーする機会が多くなっている。実際、23歳の彼はドンズでベンチ入りすることも稀で、リヴァプールの一軍での地位を確保するにはまだまだ道のりが遠そうだ。
ファビオ・カルヴァーリョ
カルヴァーリョはRBライプツィヒでシーズンを開始したが、ブンデスリーガのチームでは主にスーパーサブとして起用された。ライプツィヒとの関係が悪化すると、ハルシティにレンタル移籍し、プレーオフ進出争で活躍した。わずかに届かなかったものの、カルヴァーリョは新シーズンにリヴァプールのトップチームに昇格する可能性は十分にある。
ハーベイ・デイビス
デイビスはシーズンの大半をクルーの正ゴールキーパーとして過ごしたが、終盤にはメンバーから外された。今夏、クィービーン・ケレハーが放出される見込みだが、デイヴィーズにはアリソンの控え候補になる前に、もう1シーズンのレンタルが必要だろう。
オーウェン・ベック
ダンディー で目覚ましい活躍を見せたベックは、リヴァプールで最も印象的なレンタル組の一人だ。3月に怪我で離脱する前、ベックはスコットランドのチームでレギュラーとして出場し、28試合で2ゴール4アシストを記録し、チームの上位進出に貢献した。コスタス・ツィミカスに対する疑問の声が上がる中、ベックはトップチームへの昇格候補の筆頭だ。
セップ・ファン・デン・ベルフ
ファン・デン・ベルフは、低迷するマインツの中で数少ない明るい材料だった。チームは今シーズンずっと残留争いをしており、ファン・デン・ベルフはわずか1試合しか出場していない。リヴァプールの守備は今夏刷新される予定であり、彼にもステップアップが求められるかもしれない。
アンデルソン・アローヨ
アローヨがリヴァプールでレギュラーになることはなさそうだ。24歳の彼は、今シーズンスペイン2部のブルゴスでレギュラーを務めてきたが、コナー・ブラッドリーがトレント・アレクサンダー＝アーノルドの右サイドバックの有力なバックアップ候補として台頭しているため、今夏の売却が濃厚だ。
ジェームズ・バラギジ
20歳のバラギジにとって、今シーズンはウィガンとキルマーノックへのレンタル移籍でどちらも活躍できず、残念な結果となった。ミッドフィルダーは今シーズン通算わずか13試合の出場にとどまり、今夏もレンタル移籍が最善の策だろう。
ドミニク・コーネス
コーネスはスイス・スーパーリーグのイヴェルドン＝スポールで成功したシーズンを過ごし、チームの残留に貢献した。21歳の彼は全コンペティションで21試合に出場しているが、もう1シーズンのレンタル移籍が最適だろう。
アダム・ルイス
ルイスはニューポート・カウンティへのレンタル移籍で、リーグ2で低調な成績だったチームの中で出場機会が限られた。ロドニー・パレードでの2度目のレンタル期間だったが、今夏はEFLリーグのチームへの完全移籍が最有力だろう。
ヤクブ・オイジンスキ
好不調なシーズンを送ったもう一人のリヴァプール若手選手がオイジンスキだ。オイジンスキは、今シーズンの大半をオランダ2部のデ・ボスで控えGKとして過ごした。アンフィールドでの将来を親クラブにアピールするためには、来シーズンもレンタルでレギュラー出場機会を確保する必要がある。
ビリー・クメティオ
クメティオは、今シーズンをできるだけ早く忘れたいと思っているだろう。当初はダンケルクへのレンタル移籍だったが、クラブとの意見の相違によりアンフィールドに戻った。その後、ディフェンダーはブラックバーン・ローバーズにレンタルされたが、チャンピオンシップのチームで出場機会を得ることはできなかった。今夏、スロット監督が彼をトップチームに招集する可能性は低い。
ルーク・ヒューイットソン
19歳のヒューイットソンは、スタリブリッジ・セルティックで成功したシーズンを送った。ノンリーグのチームはその活躍ぶりが気に入り、1月にレンタル期間を延長した。ヒューイットソンは、今夏も別のクラブへのレンタル移籍が濃厚だ。
ジェームズ・ノリス
序盤は苦戦したが、ノリスはシーズン終盤にトレンメアでレギュラーのレフトバックとして活躍した。リーグ2で中位の成績だったチームのため、21歳のノリスにとっては、来シーズンもレンタルで経験を積むのが最適だろう。
タイラー・モートン
モートンはハル・シティのチャンピオンシップ・プレーオフ進出争でスター的存在となっており、スロット監督からの招集が最も有力視されている。41試合に出場し、3ゴールと5アシストを記録しただけでなく、イングランド U-21 代表でも活躍した。スロット監督は、この若き才能との共闘を心待ちにしているようだ。
ナサニエル・フィリップス
セルティックでの厳しい時期を経て、フィリップスはプレストンで成功を収めている。ノース・エンドでは18試合に出場し、頼りになるベテラン選手であることを証明した。しかし、契約は12ヶ月後に切れる上に、より多くの出場時間を求めているフィリップスにとって、売却するタイミングかもしれない。
ルカ・スティーブンソン
スティーブンソンは今シーズン、バローにとって貴重な戦力となったが、ゴールやアシストはなかった。チームはリーグ3のプレーオフを僅か逃しており、レギュラーポジションを確保するためには、別のレンタル移籍が最善の選択肢になりそうだ。
ヴィテツラフ・ヤロシュ
ケレハーが今夏退団した場合、ヤロシュが後釜の最有力候補となる。チェコ人選手のヤロシュは、オーストリア・ブンデスリーガのシュトゥルム・グラーツで頭角を現し、ÖFBカップ優勝に貢献し、リーグ首位でプレーオフ進出を決めている。
ルーク・チェンバース
チェンバースは、今シーズンの後半、ウィガンで活躍し、プレシーズンにはリヴァプールのトップチームに定着する絶好のチャンスを得ている。シーズンの前半はアンフィールドで過ごし、ヨーロッパリーグで何度か出場した。しかし、もう1シーズンのレンタル移籍が彼にとって最善の策かもしれない。
引用元：Arne Slot set to make big decisions on 20 Liverpool players amid mixed fortunes – Liverpool Echo
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