ユルゲン・クロップ監督のリヴァプールでの指揮も残り2試合となり、いよいよ終盤を迎えた。
前節トッテナム戦に4-2で勝利したチームは、来週アストンヴィラ戦を挟んで、最終戦となる5月19日のアンフィールドでのウルブス戦に臨む。
ヴィラ戦を前に、リヴァプール・エコーでは「リヴァプールFCノートブック」としてクラブ周辺のちょっとした出来事を紹介する。
日曜日のトッテナム戦前に行われたクロップ監督の記者会見は、ここ最近のAXAトレーニングセンターでの会見の中でも特に好評だった。
指揮官は遠慮なく様々なトピックについて語り、放映局のTNTスポーツに対しては、退任後は彼らを購読リストから外しても構わないと冗談交じりに話したり、嫌われる12時30キックオフの頻度や、自身がFIFAの次期会長に向いていない理由などについても言及した。
全てはユーモアに溢れており、悪意や苛立ちとは無縁のものであった。クロップ監督は残り少ない監督業を終えるにあたって、このようにリラックスしていくつもりなのだろう。
優勝の可能性がなくなったことで、指揮官はいくらか肩の荷を下ろすことができ、それが実に面白い記者会見になった。
AXAセンター周辺では、金曜日の記者会見と同じような調子でクロップ監督が会見を終えるのではないかという声が多くあがっている。監督業の中で、決して好きな仕事ではなかったであろう記者会見を、スタイリッシュに去っていくようだ。もしクロップ監督が去り際にいくつか溜飲を下げるのであれば、見応えのあるものになるだろう。
スロット監督就任の憶測は続く
アルネ・スロット監督の正式なリヴァプール監督就任発表がいつになるのか、公式な筋からは依然として情報が得られていない。
最近のスロー監督率いるフェイエノールトの試合後、スロット監督本人は何度か今後の展開について質問を受けているが、現在の所属クラブを軽んじたり、マージーサイドの権力者たちに先を越すような真似をせず、可能な限り誠実であろうとしている。
オランダのメディアでは、4月29日(月)にも正式発表があるのではないかと予想されていたが、発表は一向になく、その理由についても様々な憶測が飛び交っている。
クロップ監督は先週、45歳のスロット監督がもし前任者の知識を得たいと思えば、連絡してくれても構わないと話しており、自身もそうしたい意向を明らかにした。「新しいクラブ、特にそれがリヴァプールであれば、前の監督にコンタクトを取るというのは普通のことだと思う。私もフェイエノールトに行った時そうした。そのクラブで何年間か働いた、彼の場合は9年間でもあるわけだから、そういう人物が持つ全ての知識にコンタクトを取るのは当然だろうね」
これらの個人的な会話の中で語られたことは、いつ行われるにせよ、リヴァプールの未来にとって重要な鍵を握っているのかもしれない。
クロップ監督の退任をふさわしく飾るための計画は続く
たとえリヴァプールがプレミアリーグ優勝を果たせなくても、5月19日のアンフィールドでのウルブス戦は特別な一戦になるだろう。
アンフィールドでこれまで最高の監督の一人であるクロップ監督の退任を記念するための計画が引き続き進められており、クラブのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループも監督に直接の挨拶をするために現地に来るのではないかとほのめかされている。
ジョン・ヘンリー会長、トム・ワーナーCEO、マイク・ゴードン氏は、シーズンの最終ホームゲームのためにしばしば大西洋を渡って訪れていた。クロップ監督が去就する日自体ということで、FSGの幹部たちはこのクラブのために多大な貢献をした人物に心からの別れを告げるため、さらに来場する理由が強まったに違いない。
試合自体ではリヴァプールはナイキの新ユニフォームを着用する予定で、ビリー・ホーガンCEOは慣例通り、クロップ監督が2015年10月に就任してから成し遂げた数々の偉業をまとめた額装品を手渡すだろう。また、選手によるガード・オブ・オンナーも行われる見込みだ。
当日はアンフィールドにいる人々に向けてクロップ監督が最後のスピーチをすることも考えられ、感情的な場面になることは間違いない。6万人を超える観客にとって、間違いなく「あの場にいた」という瞬間になるだろう。
引用元：Liverpool notebook – FSG preparing for visit as Arne Slot questioned – Liverpool Echo
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