日本は当初、サポーターに対し、来週平壌にある金日成スタジアムで行われる北朝鮮との重要なサッカーの試合への観戦を控えるよう求めた。しかし、現在では選手たちも試合に出場しないようだ。
3月26日に予定されていた2026 FIFAワールドカップ予選は中止となり、開催日と代替会場は未定であると、日本の報道機関である共同通信が木曜日の夕方に報じた。
日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は、北朝鮮がアジアサッカー連盟(AFC)に対し、現在日本で流行している感染症への懸念から、平壌での試合開催が不可能であると説明する書簡を送付したと述べた。また、田嶋会長によると、北朝鮮は日本での開催を要求してきたものの、JFAは「手続き上の問題」からその提案を拒否したとのことである。
記事執筆時点において、AFCからのコメントは得られていない。
JFAは今月初めに、平壌での試合は予定通り開催されるだろうと予想していたものの、火曜日には日本外務省が発表した声明で、日本のサッカー観戦者に対し、「北朝鮮に対する措置の一環として」北朝鮮への渡航を控えるよう求めた。
日本は自国民の北朝鮮渡航を推奨していないが、明示的な禁止はしていない。2017年には、核実験への対応として制裁措置の一環として、外務省は国民に対し「何らかの目的で北朝鮮への渡航を控えるよう」求める勧告を出した。同様の勧告は過去にも出され、解除、再発出が行われてきた。両国は公式な外交関係を持っていない。
日本と北朝鮮の男子サッカーチームは、2026年ワールドカップ(カナダ、メキシコ、アメリカ合衆国が共同開催)の予選のアジア地区2次予選で、シリアとミャンマーと同じグループに入っている。各チームがホームとアウェイで対戦するため、日本と北朝鮮は木曜日に東京国立競技場で対戦し、日本が1-0で勝利した。
北朝鮮の男子サッカーチームは、2016年に再発効された日本による北朝鮮人に対する入国禁止措置にもかかわらず、日本への入国許可が例外的に与えられ、火曜日に日本に到着した。東京での試合では、在日朝鮮人のコミュニティによる北朝鮮チームのサポーターが少数見られた。(ロサンゼルス・タイムズによると、北朝鮮が前回ワールドカップ本大会に出場した2010年の南アフリカ大会では、観客席で声援を送るよう中国人に金銭を支払い、政府が「慎重に選抜」した約300人の北朝鮮人を観客として参加させていた。)
専門家によると、日本と北朝鮮は「国際サッカーにおける最も激しいライバル関係の一つ」を維持しており、その背景には主に両国間の歴史的な政治的緊張がある。北朝鮮は、韓国と同様、1900年代初めの日本による朝鮮半島の植民地支配に対して長年の恨みを抱いており、一方の日本は過去10年間、北朝鮮の核兵器開発プログラムに対して様々な制裁を課してきた。
2011年、2014年ワールドカップ予選で両チームが前回平壌で対戦した際には、北朝鮮によるビザ制限のため、5万人を収容できる金日成スタジアムへ訪れた日本人サポーターはわずか150人であった。また、サポーターは携帯電話の持ち込み、日本国旗の振動、大声での応援などの行動制限を厳しく課せられた。
外務省は当時、2011年の試合には「予期せぬ事態」に備えて日本の政府関係者が派遣されたと述べている。そして、同様にして日本は今週も男子チームと報道関係者を支援するため、14人の関係者を平壌に派遣し、入国手続きなどでのサポートを行う予定である。
現在FIFA世界ランキング18位の日本は、1998年以降、4年に一度開催される男子ワールドカップに毎回出場しており、2002年には韓国と共同開催も務めた。FIFAランキング114位の北朝鮮の男子チームが、2010年の南アフリカ大会以外に出場したワールドカップ本大会は、1966年のイングランド大会のみであり、同大会では北朝鮮はアジア勢として初めて1回戦を突破したが、準々決勝でポルトガルに敗れた。
10月には、日本男子サッカーチームがアジア大会の準々決勝で北朝鮮を破った後、北朝鮮の選手が審判に暴行を加え、警備員が介入する事態が発生した。
先月、パリ五輪女子サッカー予選プレーオフの第1戦は、試合運営の透明性不足やフライトの少なさなどの logistical 課題に対する日本サッカー協会の懸念から、当初予定されていた平壌からサウジアラビアに変更された。結果的に、日本女子チームは北朝鮮を破り、パリ五輪出場権を獲得した。
このように、日本と北朝鮮のサッカー対戦は、ピッチ上での競争だけでなく、ピッチ外での政治的な緊張や問題によって複雑化している。今後の両チームの対戦がどのような状況で行われるのか、注目される。
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