リバプールのアルネ・スロット監督、プレミアリーグ優勝に向けた指示とは？

188BET – リバプールは、ミッドウィークのアストン・ヴィラ戦に勝利すれば、プレミアリーグ首位の座をアーセナルに対して10ポイント差に広げることができる。しかし、敗れればマンチェスター・シティとの直接対決を前に、リードはわずか4ポイントに縮まり、優勝争いの不安要素が一気に増すことになる。

これまでにも、プレミアリーグのタイトルレースでは7ポイント以上のリードを失った例がある。例えば、2011-12シーズンには、マンチェスター・ユナイテッドが残り6試合の時点で8ポイント差をつけていたにもかかわらず、タイトルを逃している。そのため、リバプールが気を緩め始めれば、非常に危険な状況に陥る可能性がある。

リバプールの現在地はどこか？

リバプールは現在、リーグ首位を走っており、2019-20シーズン以来のプレミアリーグ優勝に向けて順調に見える。しかし、最近の試合結果やパフォーマンスを考えると、今後のタイトル争いが予想以上に厳しくなる兆候も見られる。

FAカップ4回戦で、EFLチャンピオンシップ（イングランド2部）で下位に沈むプリマス・アーガイルに敗れたことは、その一例だ。この試合では、アルネ・スロット監督が主力選手のほとんどをベンチまたは自宅で休ませていたため、”例外的な結果”として片付けることもできる。しかし、控えメンバーの実力不足が露呈した試合でもあり、今後のシーズン終盤戦に向けた不安要素を残した。

さらに、その後のエヴァートンとのマージーサイド・ダービーでは、劇的な展開の末2-2の引き分け。98分にジェームズ・タルコウスキーが決めた同点ゴールにより、リバプールは勝ち点3を取り損ねた。そして日曜日のウォルヴァーハンプトン戦では2-1で勝利し、首位の座を維持したものの、試合内容は不安定だった。

特に、ウォルヴァーハンプトン戦では後半に1本もシュートを記録できなかった。これは、2003-04シーズン以来、アンフィールドでのプレミアリーグ戦において初めての出来事であり、リバプールの攻撃陣に懸念を抱かせる内容だった。

この試合については、2つの解釈ができる。

「優勝するチームは、調子が悪くても勝ち切るもの」というポジティブな捉え方
「チームの歯車が狂い始めている兆候」という警戒すべき見方

疲労がチームのパフォーマンスに影響か

ヴァージル・ファン・ダイクは、フルアムのアントニー・ロビンソン、ブレントフォードのネイサン・コリンズと並び、今季のプレミアリーグ全試合でフル出場している3人のフィールドプレーヤーの1人である。

さらに、モハメド・サラーはプレミアリーグでわずか35分間しか欠場しておらず、ライアン・フラーフェンベルフも110分間の欠場にとどまる。また、ファン・ダイク（630分）、サラー（602分）、フラーフェンベルフ（585分）は、チャンピオンズリーグでもリバプールの中で最も多くのプレータイムを記録している。

同様に、アレクシス・マクアリスター、イブラヒマ・コナテ、ルイス・ディアスなどの主力選手もかなりの試合に出場しており、スロット監督がFAカップで大幅なメンバー変更を行ったのも、こうした負担を考慮した結果だった。

FAカップ敗退により、リバプールの試合数は減るが、すでに疲労の影響がパフォーマンスに表れ始めている可能性がある。